ウズベキスタン旅日記Bサマルカンド終日観光・憧れのレギスタン広場へ<3日目>
3日目
さて3日目。
今日は終日サマルカンド観光。
一番行きたかったレギスタン広場の観光も待っている。
張り切ってやはり5時に起床。
朝食はホテルのバイキング。
パンを中心に。
朝からスイーツは充実。
アメリカンチェリーとイチゴ。
シリアルやヨーグルト。
スープはやっぱり微妙。
一般的なホテルのバイキング。昨夜のタシケントのウズベキスタンホテルより、全部少しずつおいしいかな。
もう生野菜もガンガン食べ始めてしまった。山盛りのチェリーはおいしい!
イチゴは日本のものとちょっと違う。若干ラズベリーのような味が混ざってる。これもおいしい!
再びグリ・アミール廟へ
さて、8時半にホテルよりバスでサマルカンド観光へ。
はじめは昨夜ライトアップで観た「グリ・アミール廟」へ、再び。
昼間の景観はまた昨日とは少し違う。
グリ・アミール廟。
昨夜は遠くからしか見ることはできなかったが、今日は中まで行って見学ができる。
近くへ。
観光客。
東洋人はほとんどいない。
他の観光客はたぶん同じ国内の人だろうか・・。
かなり多くの人で賑わっていた。
モスクの天井部分。
モスクの中に入った。
モスクの天井を見上げた。
美しく装飾されていた。中央からはシャンデリアが下げられている。
あの丸いモスクの天井はこんなふうに装飾されているのか・・。
このモスクはキラキラしているが全体的に落ち着いた金色で厳かな感じがした。
凹凸も美しく見事。
ここでも昨夜感じたように、背筋がゾクゾクっとした。
いや・・美しい。素晴らしい建築。
棺。
黒く見えるのがティムールの墓石。
国内の学生さんたち。
中には同じウズベキスタンの学生さんだろうか・・若い女の子がたくさんいた。
みんなきれいな日本なら結婚式の2次会?と思えるようなワンピースを着ていている。
きっとこれが普段着のおしゃれ着なのかも。
日本では(自分を含め)デニムとTシャツでどこでも行ってしまうけど・・。
みんなおしゃれにしてるな・・って思った。
裕福そうな感じに見える。
ウルグベク天文台跡へ
次はウルグベク天文台跡へ。
ここは天文学者のウルグベクが研究をしていた天文台の跡地。
ウルグベクは天文学者としても有名だが、実はティムールの孫にあたる王族。
祖父のティムールは世界的な軍事の指揮者であったが、孫のウルグベクは聡明な学者肌。
ティムールは文化の復興に力を入れていてこういう活動を推奨したが、保守的なイスラム指導者からは反発を買い、のちにウルグベクは55歳の時に刺客により暗殺されてしまったそうだ。
天文台跡。
このトンネルのようなもので観測していた。
シャーヒズィンダ廟群
次は「シャーヒズィンダ廟群」へ。
シャーヒズィンダ廟群。
こちらはティムールゆかりの人達の霊廟がほぼ直線状に並んでいる。
11世紀から19世紀に建てられたもの。
シャーヒズィンダとは「生ける王」という意味。こちらのシャーヒズィンダ廟群はウルグベクが建てたもの。
20近くの霊廟が細い道の両脇に並ぶ。
ティームルのゆかりの人の霊廟ということで、ティムールの妻や名、部下など多くの霊廟がある。
15世紀に作られた道を歩く。
今まで見てきたモスクは1つ1つが独立していたが、ここのシャーヒズィンダ廟群では多くのモスクが道の両脇に続いて建っている。
その道幅は1.5メートルくらいだろうか・・・。
この道は15世紀にできたものだという。
狭い道の両脇から青い空に向かって数十メートル続く青いタイルのモスク群。
ここも素晴らしい場所だった。
細い通りに青いイスラム建築が美しく立ち並ぶ。
ただここも残念ながらかなりの人。人。人。
すれ違うのがやっとなくらい。
でも日本人は自分たちしか見なかった。
ウズベキスタンの国内から来ている人たちなのだろう。
そして・・なぜか・・・日本人モテる!
現地の若者にモテる!
男性・女性・大人・子供・・みんなが「一緒に写真を撮って!」と言って来る。
「OK!」と答えると、私もー私もー!と交互にカメラを持ち替えて1回に5回くらいモデルをやることに。
少し歩くと、また他の子に捕まる(笑)
この遺跡で何人くらいのカメラに入っただろうか・・。
きっと東洋人は珍しいのかもしれない。
でも、現地の若者たちと写真を撮るのはなんだかとても楽しかった。
みんなすごくうれしそうだったし。
日本人モテます!!
モスクを裏側から。
シャーヒズィンダ廟群は全長どのくらいになるのだろうか・・
体感的には30メートル?
ちょっと後から資料を見てもわからないんだけど・・かなり長かった印象。
そして観光客は多いのに、まだあまり観光地化されておらず、奥の奥の方の廟に行くにはかなり狭い通路を通る。
ほとんどすれ違えないほど。
奥の奥の方は一度に多くの人が見ることができない。
観光地なのに観光地化されていない。
でもその感じがとても良かった。
すごい人だったので、もしかしたらここももっと整備され、入場制限や奥は入場禁止などいうようになってくるかもしれない。
そのままの姿ではなくなってしまうかもしれない。
そうなる前に来ることができてよかった。
とにかく、ここも本当に素晴らしく感動的な場所だった。
シヨブ・バザールへ
次はバザールへ。
バザールはタシケントにもあるし、主要な街にはあるらしい。
こちらではスーパーよりもバザールで買い出しをする方が多いとのこと。
シヨブ・バザール。
いろいろな種類のナッツ。
ナッツ売り場はたくさんある。
その場で好きなだけ味見ができる。
勝手につまんで食べてOK。
全く買う気はなかったのに、食べてみたらこれがびっくりするほどおいしい。
300gほど買ってしまった。
確か数百円ほど。荷物の関係であまり買わなかったけど・・もっと買っておけばよかった。
後悔・・。
これで300g。数百円。
トライフルーツもたくさんあったが、なんとなくまだお腹を壊しそう・・と思ってむき出しのドライフルーツは買わなかった。
真剣に売り込む子供も。
ナンを売っているショップ。
サマルカンドのナンは有名らしい。
他のウズベキスタンで作られているナンとも少し違っているそうだ。
ここのナンは保存食にもなり水を付けて焼き直せば2年後でも食べられるとか!
(それなりにおいしいけど・・そうでも・・ないかな・・ごめんなさい)
ビビハニム・モスクへ
バザールのあとは、バザールに隣接しているビビハニム・モスクへ。
ビビハニム・モスクはティムールの寵妃ビビハニムはティムールのインド遠征の凱旋に答えて建てたもの。
凱旋前にどうしても完成させたかったがなかなか工事終わらず、焦る妃に建築家がこれ以上工事はできないとキスを迫る。
もちろん断るが、結局いうことをきいてしまう。
しかしこと時のキスの跡がなぜか消えずに残ってしまう。
素晴らしいムスクのお礼を言おうとしてきたティムールにこれが見つかってしまい建築家は死刑、ビビハニムはミレット(棟)から突き落とされたとか・・。
そんな逸話の残るのがこのビビハニム・モスク。
ビビハニム・モスクの門。
多くの遺跡をすでに見てしまったせいか、あんまり感動がなくなってきてしまったが、この門は今までのモスクの門よりもはるかに大きい。
悲しい逸話を思い出しながらこのモスクを回った。
その後一度ホテルへ戻り昼食。
そしていよいよ一番の楽しみだったレギスタン広場へ。
レギスタン広場
さて、いよいよウズベキスタンの旅のハイライト。
一番行きたかったレギスタン広場にやってきた。
ここは三つの建設物からなる場所。
レギスタンとは「砂地」という意味。
主要道路の交差点でもあり、公共の広場として謁見式や閲兵、罪人の処刑なども行われていたそうだ。
3つの建設物は左から「ウルグベク・メドレゼ」中央は「シェルドル・メドレゼ」、右が「ティラカリ・メドレゼ」。
ウズベキスタンのことを調べるとまず始めに目にするこの遺跡。
壮大なこのイスラム建築を見てみたいというのが一番のウズベキスタン旅行の楽しみだった。
少し離れたところからじゃないと3つを同時に写真に収めることができないほどの広さ。
この広場は本当に広い。
多くの観光客でにぎわっていた。
遺跡の近くに近づき、中に入るのを楽しみにしていると・・・
あ・・
あ・・・・あれ?
なんと・・中はお土産物屋に!!
もともとはこれらは神学校だったのだが、今では中のほとんどが土産物屋に変わっていた・・。
これはちょっとショック・・・。
スザクやスカーフなども売っている。
お土産物も見たいけど・・・でも・・・え?そうなの??
残念。
昔のままではないのね・・。
でも日本も確かに同じだ。
例えば名古屋城。あそこも外見はお城でワクワクしながら中に入ると、え?って思ったのをよく覚えている。
中は完全に近代化されていてエレベーターまでついていた。
ここはそこまでではなく、原型はあったけど・・
あ・・そうなのか・・と、ちょっと残念だった。
先に見た「グリ・アミール廟」や「シャーヒズインダ廟群」は遺跡のまま残されていたから、その姿を見ることができたのはかなり貴重な体験だったのかもしれない。
この2つの遺跡ももしかしたらあと数年後には観光地化されてしまう可能性もあるのだ。
そう考えると、まだ行っていない世界の素晴らしい遺跡群にはできるだけ早く行った方がいいのかも・・・そんな風に思ってしまった。
まあ、レギスタン広場も十分素敵ではあるんだけど。
ウルグベク・メドレゼ。
シャルドル・メドレゼ。
ティラカリ・メドレゼ。
でも、ここでガイドさんに「ミナレットに登ってみますか?」と提案された。
午前中からの疲れもあって足はすでにパンパンになっていたが、せっかくだしもちろん登ります!と答えた。
ミナレットは塔のこと。
そう、このウルグベク・メドレゼの横の塔の部分に登ることができるのだ。
ツアーメンバーの半数以上が登ることを希望し、塔入口に向かった。
みんなで行こうとすると中の係りの人が「4人ずつ!」という。
「なんで?なんで4人ずつなの?」と思ったが、登ってみてその意味は納得。
中はかなり急で細い階段になっていてすれ違うことができないのだ!!
だから4人くらいなら一気に登って、降りてくる人と天辺部分でなんとかすれ違って交代するという形。
これが何人もだとすれ違うのが大変になってしまうのだ。
登る前に階段の段数を聞くと「55段」というので「余裕じゃん」と思ったが、言ってみてビックリ。
普通の階段ではなく、1段が30センチ以上ある。
ここをよいしょ、よいしょと登る。
途中からはロープがありこれに捕まりながら登る。
足がーーー足がーーー本当に辛い(笑)
それでも頑張って上に行くと空が見えてきた。
塔の上には展望台があるとかではなく、人が一人ようやく顔を出せるくらいのスペースがあるだけ。
え?これだけ?という感じもしないではないが、それでもこの体験はすごく面白かったな。
一緒に登っていた4人で大笑いしながら、そしてヒーヒー言いながら登った体験は最高に楽しい思い出になった。
ミナレットの中。
ミナレットの中。もうすぐ天辺。
すれ違えないような細い階段。
ミナレットの上に顔を出してみた。
中央のシャルドル・メドレゼの奥には礼拝堂がある。
ここはお土産物ではなくそのままの遺跡として残っていた。
こちらのモスクの天井はまた素晴らしいものだった。
グリ・アミール廟の天井よりももう少しきらびやかな感じで、黄金に輝く天井だった。
ティラカリ・メドレゼ礼拝堂の中。
ティラカリ・メドレゼ礼拝堂の天井。
中がお土産物屋になってしまっていたことは少しがっかりだったが、それでもこの素晴らしいイスラム建築のレギスタン広場を見ることができてすごくうれしかった。
また、ここにはあとで夜のライトアップ時に来ることになっていた。
夜の部も楽しみにしながら夕食へと向かった。
夕食は民族ショーを観ながら
夕食は民家風レストランで民族ショーを観ながらというプランだった。
中庭がレストランになっている。
今日一日で周ったサマルカンドの美しい遺跡を思い出しながら、そして明日は帰るのか・・としんみりしながら食事が来るのを待つ。
今回はおひとり様参加限定ツアーということで、成田で会った時はもちろんみんな初対面だったが、一緒に旅をしたことですっかり仲良くなっている。
かと言って、特別この人とこの人というのではないから(多少はあるんだろうけど)、席に座るのも自由。
空いている席に座ればいい。
隣に誰が座ってもいい。
仲良しさんの為に「そこ取っておいて!」みたいな女性特有のそういうのもない。
あるでしょ?女子って特に・・、学生時代から。この席空いてるけど・・私が座っていいのかな・・みたいな。
そうそれがない。
たまたまこのツアーがだったのかはわからないけど。
その時その時で隣になった人と話せばいい。話さなくてもいい。
この感覚。私は「あ、いいな、これ」って思った。
食事はこんな感じ。
(まだ他にもスープとか小籠包みたいなのとかいろいろ出たけど写真撮り忘れました)
パンと揚げ餃子みたいなパン。
たっぷりのチェリーとすももみたいなやつ。
お腹を壊す心配もすっかりどっかに行ってしまってガンガンとフルーツを食べまくる。
踊りと演奏。
民族ショーは歌と踊り。
食事の後、一足先に喫煙所でタバコを吸おうと思って外に出た。
もう8時半。
なのに・・まだ空がほんのり明るい。
ウズベキスタンの日の入りは遅いんだな。
まだほんのり明るい。
レストランは民家の間にあったので周りには一般民家がある。
ウズベキスタンのマジックアワーを見ながら、ここではここの人達が日常を過ごしているんだなあ・・と、当たり前のことだけど少し不思議な感覚に襲われる。
世界中にいろんな人がいて、それぞれに日常があるんだよな・・と。
日本に帰ったらまた目の前のことしか見えなくなるのかもしれないけど、私の周りの世界なんて本当に小さな小さな世界。
もっともっと大きな視野で、小さなことに一喜一憂せずに生きていかないとだよな・・なんてね。
夜のレギスタン広場へ
レストランをあとにしてもう一度ライトアップされたレギスタン広場へ向かう。
ライトアップされたレギスタン広場。
見事なライトアップ。
昼間にはあの塔に登ったなあ・・とか、あの広場に立ってたなあ・・とか、夜景を見ながら美しきイスラム建築を見ることができた感動をもう一度かみしめる。
いつまでも見ていたいほど、怖ろしいほどきれいだった。
この日も前日と同じレギスタンプラザに宿泊。
明日はいよいよ帰国か・・。早かった・・悲しい・・(´;ω;`)ウッ…
最終日翌日に続きます・・・
ウズベキスタンの旅 記事一覧
2017/05/27