ホテルで朝食ビュッフェ
さて、2日目。
朝食は7時からで出発は8時半。
その前に荷物の整理と着替えとメイク。
6時に起きれば十分だけど、もったいないので5時に起きることにした。
念のためにスマホと目覚まし時計を両方セットしたが、ワクワクしすぎのせいか目覚ましが鳴る前に起きる。
朝食はホテルで。
ウズベキスタンホテルの朝食会場。
結婚式場みたいな雰囲気。
ホテルの朝食バイキング。
よくある感じのバイキング。
ただとにかく「お腹を壊すから生ものは絶対ダメ!カットフルーツもダメ!脂っこいのも危険!」って言われていたので、すごく控えめに。
パンとかは普通においしい。スープっぽいの(右上の白いの)は味がしない(笑)。
他の参加者もみんなビクビクしながら食べてる感じだった。
タシケント市内観光へ
さて朝食が終わってホテルを出発。
今日の午前中はタシケントをバスで観光。
まず始めに行ったのはナヴォイオペラバレエ劇場というところ。
ナヴォイオペラバレエ劇場。
1947年に完成した1500人収容の劇場。
ここは第二次世界大戦後にタシケントに強制収容された旧日本兵に強制労働させて建てられた建築物とのこと。
でも現地では強制労働だったにも関わらず日本人の建てた建物は地震の時でもビクともしなかった・・と感動されているらしい。
庭には噴水もありとてもきれいに整備されていた。
いよいよ最初のモスクへ
さてまたバスに乗り、いよいよ最初のモスクへ。
イスラムっぽい建築物がいよいよ登場。
カファリ・シャーシ廟。
クカルダシュ・メドレゼ。
おおーーとみんな声を上げながら歩く。
青いモスクの色が晴天の空に輝いている。
ここはタシケントの旧市街にあたるところで、神学校とこれらのモスクが一緒になっている。
バラク・ハン・メドレゼ。
はじめてのイスラム建築に感動。
この後、少し旧市街の街の中を歩いた。
整備された観光地ではなく、一般の方たちが住む住宅街。
これはなかなかできない経験。
ウズベキスタンの一般住宅は基本的には1階建てで、通りに面して家を建て、中庭を作るそうだ。だから道のわきは家の壁になっている。
みんなで歩いているとちょうどなかなか現地のマダムがドアを開けて出てきた。
そして「よかったらどうぞ」と中庭に入れてくれた!
中庭へ!
家の中。
家の中も中庭から少しだけ見ることとができた。
一般お方の生活を垣間見ることができてすごくうれしい。
大勢でぞろぞろ入っていったにも関わらず、ニコニコと対応してくれた。
この方だけではなく今回の旅行で随所で感じたのだが、本当にこの国の人はみんな親切。
観光客に優しい。
インドやペルーなどに行ったことがあるが、そういう国は「親切だな、ニコニコしてる」と思うと、そのすぐ後にお金を要求されたり何かを売りつけられたりする。
だからなんとなく海外では親切にされると大丈夫なのだろうか?という気持ちになってしまうが、全くそんな心配はいらなかった。
ウズベキスタンは国民そのものがそういう国民性なのか、国の政策なのか、豊かな国なのか、その辺の事情はよく分からなかったけど、国全体が優しい国だったなって思う。
ウズベキスタン工芸博物館
この神学校、モスク、旧市街探索のあとはウズベキスタン工芸博物館へ。
ウズベキスタン工芸博物館。
ここにはウズベキスタンの様々な工芸品が展示されていた。
スザク。
ウズベキスタンの文化や歴史は旅行前に「まんか世界史」と同じくコミックの「乙嫁語り」で少し勉強してきた。
このスザクは乙嫁の中にも何度も出てくるんだけど、中央アジアの女性たちが嫁入り前に作る総刺?の布のこと。
色の浮いている部分はすべて刺繍になっている。
雑巾を縫うのもやっとの私にとっては気の遠くなる世界だ。
これ以外にもいろいろな工芸品が展示されていた。
昼食へ
この後は市内のレストランへ。
ここはプロフというウズベキスタンの代表的な料理の専門店。
プロフ。
プロフはピラフのようなもので、お肉や玉ねぎが入っているご飯料理。
このプロフはウズベキスタンでは欠かせない料理で結婚式などでも大量に作られて振舞われるそうだ。
プロフを作っている調理場。
ちなみにこんな感じで作ってる。この鍋で600食分できるらしい。
シャシリク(串焼きのお肉)。
デザート。
正直言ってウズベキスタンの料理は絶対まずいと思っていて、何も食べられないことを覚悟していた。
だからスーツケースの半分はお菓子とおかゆなどの食料品を詰め込んできた。
でも・・いや・・普通に食べれるぞ・・まずくないし・・案外・・うまい?
これにはちょっと衝撃。絶対まずいって思っていたから、帰国したら3キロ痩せてるんじゃ!(ラッキー)って思っていたのに・・全然食べられる。
そして生ものは絶対食べたらダメ!って思っていたけど、このころになるとだんだん他のツアー参加者の方たちも「このくらいなら・・大丈夫かも・・」とサラダなどに口を付けるようになってきた。
私もおっかなびっくりだったけど、玉ねぎとかちょっとだけ食べてみた(まだ信じてない・・)。
いよいよサマルカンドへ
食事が終わるといよいよサマルカンドへ。
バスで5時間くらいかかるという。
これが出発前、今回の旅の最難関だった。
というのも、事前に「トイレがない場合があるので青空トイレになるかもしれません」と旅行会社から言われていたから。
青空トイレとはそうです、青空の下でトイレってこと(笑)。
この年になってそれは・・と思ったけど、まあ、そうなったらそうなったで旅の恥はかき捨てじゃ!と覚悟はしていた。
途中休憩もあるのだが、きっとお腹を壊す人がいるからいきなり・・ってなった時にトイレがありませんってことなのかなって思った。
下痢止めや胃腸薬も絶対持ってくるように!と何度も注意書きが書いてあったし、きっとみんな下痢になって順番にバスを停めて隠れて「する」という恐ろしい光景を想像していた。
で、バスが走り出したんだけど・・いや・・お腹・・全然大丈夫(笑)。
私だけではなく他の人も。
「青空トイレにならなくって良かったね!」と安心する車内(笑)。
(結局旅の最後まで誰も具合が悪くなる人はいなかった!)
道の脇では果物の販売店が多数あった。
のどか。空はいつでも真っ青。
長いかな〜って思ったバスの移動も窓から風景を見てたら案外早かった。
途中で1か所現地の喫茶店に立ち寄って休憩しながら6時半くらいにはサマルカンドへ到着した。
途中の休憩所でのナン。
コーヒー(ネスカフェの味w)。
青の都「サマルカンド」へ
旅の観光のメインとなる都市サマルカンドに到着した。
まずはホテルでチェックイン。
サマルカンドでのホテルは「レギスタンプラザ」という4つ星ホテル。
外観もいいけど中もかなり素敵。ここに2連泊。
ロビーは吹き抜け。
7階が最上階。ロビーは天井まで吹き抜け。
ベット回り。
バスルーム。
小さめだけど、きれいな室内。
昨日のタシケントのウズベキスタンホテルの方が部屋は広かったが、このレギスタンプラザの方が全体的に高級感がある。
特にロビーの吹き抜けはお「おおお!」という感じ。
バイキングの夕食。
初日の夕食はこのホテルのバイキング。
高級ホテルということもありなかなか。
スイーツは結構美味。
スープは正直・・微妙。
つい欲張りまして・・。
青空トイレの心配がなくなったせいか、この頃になるとみんな生野菜を気にせず食べるようになる。
私もとうとう我慢できなくなってトマトやフルーツを。
このトマト、かなーり甘い。完熟中の完熟。
あんなに生野菜はダメ!って旅行会社のパンフレットには書いてあったけど、それなりのツアーでのそれなりのホテルならたぶんウズベキスタンでは大丈夫かも。
B&Bの安宿ホテルとかガイドにないような現地のレストランとかはまずいかもしれないけど、
東南アジアやエジプトなどとは違って、お水だけ気を付ければかなりウズベキスタンはお腹に優しい国かも。
安心していい国ではないかと思う。
(昔私もペルーやインドでは腹痛起こしてます・・)
夜のグリ・アミール廟へ
夕食の後は自由行動だったが、この日も夜の散歩に出かるぞ!と張り切っていた。
レギスタンプラザは歩いて行けるところにいくつか観光名所もある。
(サマルカンドのティムール像はホテルのすぐ近く!)
昨夜と同様に出かけるメンバーで一緒に行こうと思ったら、現地ガイドさんも同行して案内してくれるとのこと!
業務時間外だと思うのに・・ありがたいことです。
そんなわけでこの夜も10名くらい?かな、夜の散歩に出かけた。
歩くこと10分くらいで「グリ・アミール廟」が見えてきた。
綺麗にライトアップされている。
「・・・・」
「・・・・・・」
圧巻の夜のグリ・アミール。
なんだこれ・・・、美しすぎる。
左側から。
ウズベキスタンで一番期待期待していた遺跡は翌日に行く予定になっている「レギスタンス広場」だった。
だからこのグリ・アミール廟はそれほど楽しみにしていたわけではなかった。
でもこのライトアップされたグリ・アミールを見た時、ちょっと背中がゾクゾクずる程の感動だった。
静寂の中で圧倒的な存在感。
モスクのドームの形が独特で夜の中で美しく輝いていた。
1404年に建設されたこのグリ・アミール。
修復は途中でされたそうだが、ここにこうやって残っていて遠く離れた完全に異文化の人種である日本人の私が、今こうやって見ることできる。
なんてすばらしいことなんだろう。
そう考えると戦争や災害で世界中の多くの遺跡が壊されている。なんて残念なことだろう。
残って存在してくれていることに感謝したいな・・とそんな気持ちになった。
グリ・アミール廟はタジク語で「支配者の墓」という意味。
ティムールやその息子たちが眠る霊廟。
1404年に建てられたもの。
しばらくあの間美しいグリ・アミール廟を眺めていたが、そろそろということで戻ることになった。
帰り道にサマルカンドのティームル像を。
タシケントのティムール像は馬に乗っていたが、こちらは座っていてどっしりと構えている。
サマルカンドのティムール像。
そしてこの日は終了。
翌日はホテルに荷物を置いたままでいいというのあり、かなり楽々。
でももったいないからやっぱり5時に起きよう!と目覚ましをかけて就寝。
また翌日に続きますー!
2017/05/26